ウェルビーイングとは、「身体的・精神的・社会的」に良い状態のこと。
世間的にも注目されている概念で、報道量も増え、関心が高まっています。
従業員のウェルビーイングを高めるための施策を取る会社も増えてきています。
ただ、取り組んでいるのは特定の部署だけだったり、具体的に何をするの?というイメージが湧かないケースも多いのではないでしょうか?
ウェルビーイングに働くことができて、さらにパフォーマンスも高まることを目指す。
そのとき、働く私たち自身は、何をすることがまず大事なのか?
WHGC分科会 ウェルビーイング・グループとして、検討してきたこと、そしてアクションプランについて、共有します。
まず、世界的にみても、日本人は「幸福度」を感じにくくなっているのは明らかです。
では、私たちが自分自身のウェルビーイングを高めていくためには、何が必要になるのでしょうか?
幸福学を提唱している前野 隆司教授(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授)の研究によると、幸せを高めるには4つの因子があることが、分かりました。
ありがとう、やってみよう、なんとかなる、ありのまま。
この幸せの4因子をうまく活用することで、やりがいを高め、つながりを太くし、ウェルビーイングに、働き、そして生きることができるのではないでしょうか?
そのためには、「コミュニケーション」が重要になってきます。
では私たちのコミュニケーションの実態を見ていきましょう。
コロナ禍を経て、リモートワークが増えた人も多いと思います。
ある調査によると、私たちの仕事中のコミュニケーションの内容に変化が起きていることが分かりました。
職場でのコミュニケーションにおいて、「ことば」を使って「表す」量が減ってきたのです。皆さんも実感があるのではないでしょうか。
この点をさらに掘り下げていきます。
オンラインの機会が増えていくことにより、私たちの行動やコミュニケーションが効率化されるなど、良い変化もある一方、あまりよくない変化も起きています。
これまで「雑談的」にお互いを理解していたのが、メールが増え、オンライン会議が増えていくにつれ、なかなか難しくなってきた、と感じる方も多いかと思います。
「非言語情報」が減少したため、「察する」ことが難しくなってきたから、と言えます。
働くわたしたちが、自分自身を、そして一緒に働く周りの人たちを、もっとウェルビーイングにしていくためには、何が必要でしょうか?
2つの課題を解決していくために、WHGC分科会のウェルビーイング・グループとして、2つの取り組みに挑戦してみました。